顔面神経麻痺の際に自分で行えるマッサージ方法

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顔面神経麻痺の際に自分で行えるマッサージ方法

顔面神経麻痺は、年齢や持病の有無などに関わらず、どなたでもかかり得る病気です。発症すると多くの場合、回復までには長い時間を要します。

顔面神経麻痺が発症した際は、治療とあわせて患者様に適切なセルフケアを行っていただくことで、よりスムーズな回復を期待できます。

今回は顔面神経麻痺の種類をお伝えしつつ、患者様が自身で行えるマッサージの方法や行ってはいけないセルフケアについてお伝えしていきます。

顔面神経麻痺の際に自分で行えるマッサージ方法

顔面神経麻痺の種類

・中枢性顔面神経麻痺

脳の病気が原因で引き起こされる顔面神経麻痺です。脳卒中や脳梗塞、脳腫瘍などの病気によって脳が顔の筋肉に正しく情報を伝えることができなくなり、顔面に麻痺が生じます。

・末梢性顔面神経麻痺

脳から顔の筋肉につながる神経経路のどこかに障害が生じ、引き起こされる顔面神経麻痺です。脳自体に異常はなく、神経経路の一部が何らかの原因で圧迫されることによって顔面に麻痺が生じます。

末梢性顔面麻痺が引き起こされる原因ははっきりとわかっていませんが、ウイルス感染が原因の1つであるとする説が有力です。体内に潜んでいたウイルスが体調不良時などに活性化することにより、発症するとされています。

自分でできるマッサージ方法

麻痺側の顔の筋肉が動かない状態が続くと、血行が悪くなり顔の筋肉が固まってしまいます。それを和らげるためには、マッサージが有効であるとされています。

ここでは、顔面神経麻痺が引き起こされた際に自分で行えるマッサージの方法をご紹介します。

・手のひらを使い、麻痺側の筋肉を伸ばす

手のひらを使い、麻痺側全体の筋肉をゆっくりと伸ばすようにマッサージします。揉み込んだり押したりするのではなく、優しくさするようにマッサージをしましょう。指先で行うと力が入りすぎてしまうので、手のひらを使うことがおすすめです。一度に長時間行うのではなく、数十秒ほどのマッサージを小まめに行うようにしましょう。

・手のひらを使い、麻痺側の筋肉を伸ばす

麻痺した唇部分は、両手の指先で優しく伸ばします。一方の手の指先で唇を固定し、もう一方の手の指先で水平方向に軽く引っ張るようにして唇を伸ばしましょう。顔の筋肉をほぐす時と同様、力を入れすぎず、縮こまった唇をほぐすように行うことが大切です。

マッサージ以外に、ホットタオルなどを使い麻痺した部分を温めることも有効なセルフケアです。麻痺した部分を温めることで、血行促進を促すことができます。

行ってはいけないセルフケア

ここからは、顔面神経麻痺が引き起こされた際に行ってはいけないセルフケアについてお伝えしていきます。

・麻痺部分への強いマッサージ

麻痺が引き起こされた部分は、神経が弱った状態です。強く揉んだり押したりするようなマッサージを行うと、神経や筋肉に負担をかけ逆効果となってしまいます。

麻痺部分へのマッサージは、血行促進と筋肉の収縮を緩和することが目的です。顔の筋肉をほぐすことが目的ではありません。麻痺部分をマッサージする時は少し物足りないくらいの力加減を心がけ、顔の皮膚がよれるような強いマッサージは行わないようにしましょう。

・麻痺症状が重い時期の顔(表情筋)の運動

顔面神経麻痺の症状が改善してきた段階での顔(表情筋)の運動は効果的です。しかし麻痺が重い段階においては、無理に顔の筋肉を動かすことは避けた方がよいです。意図した部位と意図していない部位が一緒に動いてしまう「共同運動」という後遺症を助長してしまったり、顔を歪めてしまったりする恐れがあるからです。

麻痺が重い段階で顔の運動をしようとしても、当然ながら麻痺している部分はうまく動きません。代わりに麻痺のない他の筋肉が働いて、麻痺した部分を動かそうとします。その結果体が不自然な形での筋肉の動かし方を覚えてしまい、麻痺が改善してからも、顔の一部を動かすと意図していない部位もつられて動くようになってしまうことがあるのです。

また麻痺が重い時は、動かせる筋肉とそうでない筋肉の運動量が大きく異なるので、それぞれの肌肉量にも差がついてきます。その状態で顔の運動を行うと、動かせる部位の筋肉はどんどん発達し、麻痺がある部分の筋肉はあまり発達しないので、顔が歪んでしまう恐れがあります。

顔の運動は、開始のタイミングや適切な運動量をしっかりと見極めて行う必要があります。それらを正しく判断することは、医師や専門家でなければ困難です。自己判断で顔の運動を行うことは避けるようにしましょう。

顔面神経麻痺治療
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後遺症を残さないために大切なのはプロに任せること

適切なセルフケアを行うことは、顔面神経麻痺のスムーズな回復につながります。しかし誤ったセルフケアを行うと、回復後の後遺症が残りやすくなってしまいます。後遺症を残さないためには、しっかり治療を受け、プロと相談の上でケアを行うことが重要です。

安藤鍼灸院では、後遺症に悩まされる患者様が可能な限り少なく済むよう、回復へ向かうお手伝いをさせていただいております。院内での治療だけでなく、患者様の日々の生活を踏まえた上で、ご自宅で行っていただくケアについてや、日常生活で気を付けることについてのアドバイスをさせていただきます。

顔面神経麻痺でお困りの際は、ぜひ一度当院にご相談ください。

院長先生

【この記事の監修者】

安藤鍼灸院院長

安藤 達 (あんどう とおる)

生年月日 1965年3月16日 (昭和40年3月16日)

岐阜県岐阜市 出身

明治東洋医学院 鍼灸科 柔整科 卒業

1997年 吹田市で開業

2002年 介護支援専門員の資格取得

その後15年間 診療の傍ら患者さんやそのご家族の介護での支援をする。

趣味 旅行 カフェでぼんやりすること

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