安藤鍼灸院

ばね指の臨床報告

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ばね指の臨床報告

ばね指の臨床報告

2021/09/12

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ばね指の臨床報告

指は腱によって曲げ伸ばしをすることができます、手を握ったりする強い力を発揮する筋肉は前腕にあり、その力を腱が伝えます。その通り道で指を曲げる屈筋腱が浮き上がらないように押さえているのが靱帯性腱鞘と呼ばれるものです。この靱帯性腱鞘は指の部分にありますが、それが終わる指の付け根付近に力がかかり炎症を生じやすいところがあります。その部分の腱や腱鞘が炎症を起こし、腱鞘炎になり、さらに進行すると引っ掛かりが生じばね現象が起こります。

これをばね指と呼んでいます、腱の周りには腱鞘があり硬い靱帯性腱鞘のある部分は滑膜性腱鞘で裏打ちされていて、腱と靱帯性腱鞘が擦れて摩擦が生じにくいようになっています。そのほかの腱の周囲はパラテノンという柔らかい軟部組織が覆う構造になっています。

指の付け根で屈筋腱と靱帯性腱鞘の間で炎症が起こると腱鞘炎になり腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。朝方に症状が強く、日中は使っていると症状が軽減することも少なくありません、進行するとばね現象が生じてばね指となり、さらに悪化すると指が動かない状態になりなす。

原因と治療

指の使い過ぎによる負担の為、動かすことによる摩擦により炎症が進み、腱鞘が肥厚したり、腱が肥大し通過障害を起こすため一層症状が悪化します、これには更年期や妊娠、出産後の女性に多く見られます。この時期の女性は加齢によって筋力低下や骨粗鬆症 閉経などによってホルモンバランスが変化します、それによって腱や靱帯が弱くなることで傷みやすくばね指となりやすいと思われます、そして当院が重要視している第二頸椎の動きが悪くなる事により一日使った腱や靱帯の炎症が本来ならば眠る事により回復するのが回復しておらず、次の日も使い その次の日も使う事により炎症が段々とひどくなり、腱が肥厚してばね現象が出てくるのです。病院では炎症が起こって痛みのある所にステロイド注射を行うようです、今回この患者さんも病院で注射を三回してもらったそうです、一回目を打った後は動きがよくなり、ばね現象も少しましになり良かったそうなのですが二回目 三回目を打った後はあまり良くなく動きも悪くなり当院に来院されました。

第二頸椎を診ると左側がすごく固くなっており、左拇指のばね指だったため同じ側に反応が出ていました、今回はばね指と同じ第二頸椎側に反応が出ていましたが、反対側に出ることもあります。

治療はとてもシンプルです、この第二頸椎の動きが悪いため本来の回復する力が低下していたので、この第二頸椎の動きを良くして炎症の出ている腱と腱鞘に鍼とお灸をして症状の出ている前腕の固さを緩めるようにしました。

それともう一つ大切なのは、この方は少し猫背ぎみで姿勢が良くなかったので座位のときソファーなどに座らず、硬い背もたれのある椅子に骨盤を立てるように生活指導しました、どうしても毎日お仕事で手を使われるので、すぐには回復しませんが初診時は自分で拇指を曲げることが出来ませんでしたが、治療後には自分で曲げることが出来るようになっていました、五回目ぐらいから治療前でも拇指は曲げることができていて、十回目からは痛みもなく完全に曲げられるようになり力も入るようになりました。

患者様の声

豊中市 K様

どのような症状でお悩みでしたか?

一年ぐらい前から左手拇指付け根に違和感を感じました自然に治るだろうと半年ほど放置していたら、どんどん痛みが増し、家事にも支障がでるようになったため、近所の整形外科 漢方クリニックへ通い始めた所、ばね指と診断されました。飲み薬の漢法薬は効果なく、注射するしかなく、一回目打った後は効いて痛みが治まり良かったと思い二回目も打ち一か月程たったら、やはり痛みが出てきて、三回目を打ったのですが、その時は効果なく痛みが治まらず、結局 手術するしかないと言われ、完治の保証もなく手術以外で他に治す方法は本当にないのだろうかと悩んでいたところ、偶然 職場の方からこちらの安藤先生が良いと聞いて、鍼灸院は行ったことがなかったのですが、とにかく痛かったので治るのであればと思い、お電話したところ、はっきりと「治りますよ」と言って頂きこちらに通うことにしました。

当院の施術を受けてどのように症状が変化しましたか?

注射を三回も打ったことで、腱にダメージがあり、半年ぐらいは時間がかかると言われ、本当に回復するのだろうかと不安な気持ちもありましたが、施術を週一回受けて行くごとに一か月半ぐらいにはだいぶ痛みが治まり、指を曲げられなかったのが、通うごとに少しずつ曲げられるようになり、気づけば三か月後ぐらいには指に力も入るようになっていました。鍼も痛くなく お灸も先生がちゃんとお声がけしてくださるので、安心して受けることができました、回復して本当に良かったです。ありがとうございました。 、

院長先生

【この記事の監修者】

安藤鍼灸院院長

安藤 達 (あんどう とおる)

生年月日 1965年3月16日 (昭和40年3月16日)

岐阜県岐阜市 出身

明治東洋医学院 鍼灸科 柔整科 卒業

1997年 吹田市で開業

2002年 介護支援専門員の資格取得

その後15年間 診療の傍ら患者さんやそのご家族の介護での支援をする。

趣味 旅行 カフェでぼんやりすること

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安藤鍼灸院
大阪府吹田市岸部北2丁目7−26
電話番号 : 06-6330-0001


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